39度前後の微温浴の効能(30分以内)

  • 36~39℃くらいの微温浴はからだや神経が沈静化し、ゆったりとした気分になります。
  • 胸の高さぐらいまで、ゆっくりと入るのが効果的です。
  • 心拍減少、血管緊張低下、血圧低下などによりリラックス効果があります。
  • 微温浴では、副交感神経が優位になります。
  • 夜間は副交感神経が優位になるので、就寝前は微温浴が適しています。
  • 微温浴は胃酸の分泌を促進します。
  • 血圧の変動、自律神経の反応、血液の粘度を考慮すると、高齢者の場合は微温浴が良いでしょう。

42度~43度の高温浴の効能 (10分以内)

  • 42℃以上の熱い湯は、からだに興奮的に作用するので新陳代謝が活発になります。
  • 高温浴は、心拍増加、血管収縮、血圧上昇など、緊張状態を高めます。
  • 高温浴は、交感神経が優位になります。
  • 昼間は、交感神経が優位になるので高温浴が適しています。
  • 高温浴は消化管の蠕動運動や、胃酸の分泌を抑制します。
  • 入浴中は皮膚の皮脂腺が溶け出しますが、高温ほど皮膚が乾き易くなるので乾燥肌の方には不向きです。
  • 発汗、利尿作用のほかに血液の粘度が増すので、動脈硬化の発展した高齢者には不適切です。
  • 高度の動脈硬化、高血圧症、心臓病の人は42℃以上の高温浴は禁忌(きんき)とされています。